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「いつになったら認めてもらえるの?」自己愛性パーソナリティ障害の母親を持つ娘の嘆き

邦題で損してる『毒になる母親(キャリル・マクブライド)

『毒になる母親・自己愛マザーに苦しむ娘たちの告白(2012年/キャリル・マクブライド)』を読んでいます。

 

……『毒になる親(スーザン・フォワード)』(※原書は1989年出版)じゃないですよ?

 

『毒になる母親・自己愛マザーに苦しむ娘たちの告白(2012年/キャリル・マクブライド)』です。

……邦題で、損してる気がする……。

原題は『Will I Ever be Good Enough?』。

直訳するとしたら、
「あとどれだけ頑張ればいいの?」
「いつになったら母に認めてもらえるの?」といったところでしょうか。

フォワードの本は、親の性別・子の性別関係なく、親がもたらす毒について書いた本ですが、この本は、自己愛の強い母親に育てられた娘が抱えるいろんな問題に注目した本です。

 

自己愛の強い母親を責める本ではありません。

この本は、母親を非難しろという内容ではなく、自己愛性パーソナリティについて理解し、そこから回復していこうという本です。

受け入れましょう!

母親が慈しんでくれる日はやってこないし、母親が変わるという願望も、実現しないのですよ、みなさん!

そして、理解しましょう!自己愛性パーソナリティとはなんなのか、を。

 

自己愛性パーソナリティ障害を持つ母親とはどういう生き物か

この本には、母親が自己愛性パーソナリティ障害のような人だった場合の悲劇について書かれています。

自己愛性パーソナリティ障害には、『精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM)』によると、特徴が9つあります。そのうちのいくつかを以下に写経します。

 

●自分の重要性にかんする誇大な感覚をもつ。自分の才能や功績を誇張。十分な功績がないにもかかわらず、優れていると認められることを期待する。
(例:単なるボランティアなのに、まるで自分が何人もの命を救ったかのように吹聴する)

●自分が特別であり、独特であり、他の特別な人、または地位の高い人たちにしか理解されない、または彼らと関係があるべきだ、と信じている。
(例:レストランで常連の女王のようにふるまい、娘に恥をかかせる)

●特権意識、つまり特別有利なとりはからいや、相手が自分の望みに当然のごとく従うことを理由もなく期待する。
(例:自分は特別だから列に並ぶ必要はないと考える)

●対人関係で相手を不当に利用する。自分自身の目的を達成するために他人を利用する。
(例:自分にとって利用価値のある「友達」だけ選ぶ)

●共感の欠如。他人の気持ちや欲求を認めようとしない。または気づこうとしない。
(例:人前で娘に恥をかかせる)

 

なぜ母娘なのか?

この本によると、娘にとって、母親とは、同性であるがゆえに良くも悪くもロールモデル(お手本)である。そのため、自己愛の強い母親に育てられた場合、知らないうちに悪い影響を受けてしまう、のだそうです。

そして自己愛マザーは、娘を独立した人格ではなく「自分の延長」と勘違いしやすい。だから、息子よりも、娘に対する当たりがキツくなるのだそうです。

結果、自己愛の強い母親は、「著しい過保護(娘を呑み込む母親)」もしくは、「まちがった放任主義(娘を無視する母親)」のどちらか両極端の育児に走りがち。

そして、そんな母親に育てられた娘は、「自分には価値がないと信じ込み、外部からの承認を求め続ける頑張りすぎる娘」もしくは、「無意識に自分とその人生を破壊しようとする自己破壊する娘」になるという。

 

自己愛マザーに育てられた娘が抱えるその他諸々の問題

自己愛マザーに育てられた娘が抱える問題は、他にもいろいろあるそうです。

  • 感情を抑圧しすぎて自分が何者か分からない
  • ありのままの自分には価値がないと信じる
  • 必死に頑張って成功しても「世間を騙してる」ような気がする
  • 恋愛がうまくいかない
  • 母親のネガティブなメッセージを間に受け、自分は人間のクズだと思い込み、ドラッグやアルコールに溺れる
  • 共依存や依存関係から抜け出せない、etc.

 

……けど大丈夫!この本ではこんな自己愛マザーに育てられたこんな娘でも、回復できる!と断言しています!

 

余談ですが……この手の本は、
日本では精神科医の著作がハバをきかせている気がするけど、
アメリカではこのジャンルは主に心理学の博士によって書かれていますね~

さて、著者のキャリル・マクブライドはカウンセリングの博士号(Ph.D.)取得者で、公認心理療法士です。

ちなみに前述のスーザン・フォワードさんも博士号Ph.D.取得の心理療法士。

『Emotional Incest』の著者パトリシア・ラブさんもカウンセリングの博士号(Ph.D.)取得者の公認心理療法士です。

 

 何が言いたいかというと、全員、心理学の博士なんですね。日本では、どちらかというと、精神科医が書いた本が多いような気がしますが、この違いはどこからくるのでしょうね?

 

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