わたくし、ぽっと出のちんぴらでありながら図々しくも、ラジオ出演のお話をいだたきました。*1
わたくし、自覚してるんですが、しゃべるのはかなり不得意でございます。ありがたいことに『失職女子。』の取材もいただくのですが、うまく答えられたことなどなく、そのたびに、
「週に一回しか人と話しませんもので……」と言い訳して参りました。
ラジオ、それは、「しゃべる」ということが求められる場。
そしてわたくし、しゃべるとかなりカンジ悪い。
そんなわたくしが出演しても本の売り上げが伸びるどころか落ちるのではないか?そんな思いもよぎりましたが、
「ぜひ、やらせてください!」
二つ返事で出演させていただきました。
その理由は二つございます。
一つ目
わたくし、ラジオがだいすきなんですよ。
週の楽しみは、『久保・能町オールナイトニッポン』(ニッポン放送)と『ロケットマンショー』(J-Wave)を聞くことだけ、という生活をここ数年おくっております。
鬱なので、テレビとは波長が合わず、ほとんど見ることができません。
なので、お気に入りのラジオ番組を聞くことだけを楽しみに一週間生き延びる……そんな感じで生きてまいりました。
なのに、上述のラジオ番組、2つとも、今年に入って終わってしまいました……。
もうわたくし、生きる楽しみなど一切ございません。
二つ目
『失職女子。』は、生活に困っている人へのハウツー本として出版させていただいた側面もございます。
「生活に困っている人は生活保護を必ず受給するべし!」
などと言うつもりは一切ございません。
生活に困っていたわたくしが選んだ道が生活保護受給であった、それだけです。
で、わたくしがその道を進むにあたっての諸々をご紹介したのが『失職女子。』でもあるわけです。
「こんな風にやってみたよぉ!もし参考になるならどうぞー!」
程度のノリです。
しかし、生活に困っている人は、1400円という本書の値段だと、確実に買えないであろう。そのことは、ど貧乏のわたくしが、誰よりも痛感していることでありまして、それが、本書の抱える最大の矛盾であることは、出版当初から一番悩んでいたことでもあります。
そんな中、わたくしが夢見た方策としては、
「だいすきなラジオで本書をプロに朗読してもらえば、生活に困っている人でも内容に触れることができるのではないか?」
というものでした。
けれど、ラジオが本書を取り上げてくれる可能性は、出版当初はとても、とても、低かった。なぜなら、ぽっと出のちんぴらであるわたくしが書いた本であるからです。
ですので、解決策としてはあまりにもドリーミンドリーミンしたものであり、わたくしも実現の可能性はかなり低いしたぶん無理だろう……とあきらめモードでございました。
そんな中、突然ふってわいたように頂いたラジオ出演*2のオファー!しかもAMです。AMなら、全国に電波が入る。
「『失職女子。』が抱える存在意義の矛盾をなるべく小さくする」という目標が叶うという大きな展開の前では、わたくしがよしんば地蔵のように一言もしゃべれなかったとしても、それはちっぽけなことなのでございます。
というわけで
というわけで出演させていただきました。
感想としては、プロが運転する超・高級車の夢のような乗りごこちを堪能させていただいたような、その限りなく滑らかな乗りごこちに安心して身をまかせ、思う存分自分はぐだぐだとしていればよかったといいましょうか。
プロってすごいな。と思いました!
ポッドキャスト
出演させていただいた『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送)ポッドキャスト配信されていますのでぜひどうぞ →