前回アルコールに依存している父親から
間違った情報を吹き込まれた
歯グキは、夜更けに台所を漁っていたーーー
歯グキ:ククク……
今夜は寝る前に梅酒(注)を飲めば眠れるはず!
がさごそ……
注)当時の歯グキは、
『うめしゅはこどもがのんでもいいおさけ』と
勘違いしていた
母:あんたっ!なにやってんのっ!
ナニ酒なんか飲んで!グビグビ……
この不良がぁぁぁああああ!ビシッ ドカッ
歯グキ:いたっ!痛いっ!なんでぶつの!
おとーさんがお酒のめば眠れるって言ったんだもん!
母:ああぁああ?口答えすんなぁぁぁああ!
ビシッ ドカッ
グビグビ……
歯グキ:いでぇ!ちょっ……やめてっ!
そーゆうおかーさんは何飲んでんのさっ!
母:え?これ?
ビール!500mlのロング缶!
350mlじゃ足りなくてねぇ……
グビグビ……。
歯グキ:ねえおかーさん。
おかーさんは
なんでいつもビール飲んでるの?
母:だっておかーさん、
お酒のまなきゃ寝れないんだもん♡
グビグビィ……ゲフゥゥゥ
☆☆☆ ☆☆☆
「眠るためにお酒が必要」なのは、
アルコール依存の症状です。
歯グキが暮らしていたような
機能不全家庭では、
以下のような
多くの矛盾したメッセージを受信します。
「機能不全父母の、数々の矛盾した主張」
- 眠るためには、お酒を飲めばいい!(注:間違いです)
- けれど、たとえ眠れなくても、お前が酒を飲むのは許さない!
(注:子供の飲酒はどっちにしてもダメです) - とはいえ私は親だから、お酒を飲むぞ、すごいだろう!
- だって私、お酒を飲まないと寝れないんだもーん♡
(注:なぜここでぶりっこ?)
「歯グキの主張」
- アンタが500mlじゃなきゃ眠れないとか、知らねーし!
- で、結局不眠症の歯グキは、一体どーーすればいいの?
っていう点は完全スルーなんですね……?しくしく。
こういう環境では、
子供は何を信じればいいのか分からず
とっても混乱するんですよ……。