虐待家庭とマインドコントロールやカルトの類似性⑤~実家とJの証人家族、個人カルト、テロや災害が起こるたびにイキイキしだす父親、『昼寝するぶた』

虐待家庭とマインドコントロールやカルトの類似性① - ドクダミハニー_ブログ

虐待家庭とマインドコントロールやカルトの類似性② - ドクダミハニー_ブログ

虐待家庭とマインドコントロールやカルトの類似性③ - ドクダミハニー_ブログ

虐待家庭とマインドコントロールやカルトの類似性④ - ドクダミハニー_ブログ

↑ ここまでのぼやきはこちらを参照ください

 

ようやく本題に入れそうです!

私が上記①~④で書いたような葛藤を抱いているのは、

未だに親のマインドコントロールが抜けていないからです。

 

それはずっと自覚していて、

私はいつからかマインドコントロールや洗脳、そしてカルト

について書かれた本をよく読むようになりました。

 

●ウチの実家は個人カルトだった

 

このブログでも

だいたいマインドコントロールについて書かれた本

ばっかり紹介してます。

 

カルトを脱会した人の手記などを読むと

もう共感しまくりで、普段生活していてめったに

感じることのない脳内物質が出るのを感じるほどです。

 

カルト脱会者が過去の経験をつづった文章には

私が今まで生きていて他人に感じた事のないレベルで共感します。

 

かといって、私は組織的なカルトに入れられていたわけではないので

書いてあることのすべてがわかるわけではありません。

ですので、共感しすぎずに共感できる

このラインが私にとって絶妙で、

学ぶところの多い読書につながるのだと思います。

 

これがもし元・被虐待児の手記などだったら、

共感しすぎ、ぜーんぶ理解できてしまうのでフラッシュバックを起こして

体調がものすごく悪くなってしまい、

本から学んだり新しい発見をしたりするどころではないのです。

 

先日読んだ本で初めて知ったのですが

組織的なカルトではなく、

個人をだまして資産を巻き上げる「自称霊能者」など

個人でマインドコントロールを行う人は

「個人カルト」というのだそうです。

 

個人カルトは組織的カルトとちがい

密室で行われるし証拠もないので

世に出にくい、とのことでした。

 

私の実家も個人カルトのようなものだったんだな、と

これを読んで思いました。

 

親に言われてきたことやされてきたことは

目撃者がいない密室で起こるので

なかなか信じてもらえません。

 

しかも「親」が「子」にそんなひどいことをする訳がない、

というのが一般常識なので、なおさら信じてもらえません。

 

そういったことが、

ますます「子」のマインドコントロールを

解けにくくしてるんじゃないでしょうか。

 

そこでもうこれからは「実家」とよぶのではなく、「個人カルト」と心の中で称し続ければ自分のマインドコントロールを軽くするライフハックになるかもしれないと思いました。

 

●Jの証人2世の方々の抱える心の問題にシンパシーを覚える

 

カルト脱会者のウェブサイトでとてもいいものを見つけました。

某宗教団体の2世だった「ゆーじ」さんという方の

『昼寝するぶた』というサイト

(ブログという名称ができる前の時代につくられた)です。

 

一切の怒り・恨みなしに書かれており

かつユーモアや皮肉が効いていて、

人間的に完成された人だったんだなあという感想です。

 

の証人に限らず、いろんなカルトの

2世の方々は脱会してからかなり苦労されるのだそうです。

心の病をかかえる方も少なくなく

自殺してしまう方も多いと聞きます。

 

そんな脱会者に向けて、

Jの証人の教義のおかしいところなどを

わかりやすく解説し、脱会した人の罪悪感が少しでも減るよう

一般社会で生きていきやすくするよう作られたページです。

 

たとえばこのページ

道は開ける

このページの「JW」「組織」「宗教」などのワードを

「親」「家族」「親が押し付ける変な価値観」

などに置き換えるて読むと、

私の抱えてる心の葛藤と、

ゆーじさんが書いてらっしゃる脱会したJW2世さんたち

が抱える心の葛藤がとても似ているとわかります。

 

●テロや災害が起こるたびにイキイキしだす父親

 

次にこのページ。

詭弁論理学

私はこの部分を読み、もうれつな既視感を覚えました。

引用:

・1979年、ソ連アフガニスタン侵攻
「北の王と南の王の争いが始まったわ!これがハルマゲドンの始まりよ!
 早く組織に戻ってきなさい!」

・1991年、湾岸戦争勃発
「これはハルマゲドンの始まりよ!早く組織に戻ってきなさい!」

・1995年、阪神淡路大震災
「これはハルマゲドンの始まりよ!早く組織に戻ってきなさい!」

・1999年7月、ノストラダムスの大予言が成就すると言われていた頃
「この世の21世紀なんか絶対来ないんだからね!それまでに間違いなく
ハルマゲドンが来るんだからね!早く組織に戻ってきなさい!」

・2001年、米国同時多発テロ
「これはハルマゲドンの始まりよ!早く組織に戻ってきなさい!」

 

私の実家(個人カルト)でも、上記のテロや災害が起こるたびに

父親が急にイキイキと騒ぎだすのとそっくりだからです。

 

「自分が常々言っていることは正しかった、その証拠としてテロや災害が起こっている」

「だからお前は実家から一歩も出るな」

ということを水を得た魚のように主張しだすんですよね。

 

平常時はまったく会話もなく、なるべく関わらないように生活していても

テロ・災害時にはわざわざ電話やメールをよこし

けれど親として子を心配しているスタンスではなく

自分の勝手な妄想を一方てきにしゃべる、という父でした。

 

1991年の湾岸戦争のときは、「いつ空爆があるかわからないから進学をとりやめろ」と高校進学を控えた私は父に言われました。

 

2001年の米国同時多発テロのときは「外に出たらテロに遭うから家から一歩も出るな」と急に電話をかけてきた父に言われました。

 

2011年の震災のときも呆れるような無神経な、日本中が間違っていて正しいのはオレだけだという趣旨だと思うんですが、理解不能なメールが送られてきました(そのころには受信拒否にしていたのですが、知人をつうじて送られてきた)

 

それ以外の平常時でも「人の集まるところ(映画館、レストランなど?)*1

は危ないから家から出るな」と常時外出を規制される生活でした。

 

もちろんお友達など外部の人を家につれてくることも禁止でした。

 

「世の中は危険に満ち溢れていて世間の人たちはみんな敵」

という父の思想(もしくは被害妄想?病気?)*2

を共有しなければならない生活でした。

 

心の中ではそんな父の考えを馬鹿にして、

全然共有していないのですが

自分の心を偽って、共有しているふりをして生きていました。

そうしないと家(個人カルト)を追い出されて

学校にも通えないと小学校の頃からおびえる生活でした。

 

2003年ごろ私はニューヨークに旅行に行ったのですが

「テロのあったツイン・タワーには絶対に近づくな(またテロがあるかもしれないから)」

という父の非論理的な被害妄想につきあわなくてはいけませんでした。

 

「この時期ニューヨークに行って、グラウンド・ゼロを見てこないなんて

一生に一度の学びのチャンスなのに、

あなたはどうかしている。なぜ行かなかった」と

当時通っていた学校の先生に叱られ、情けなかったです。

 

機能不全家族とJの証人家族との相違

このページなんかは

家族のなかの孤独

もうドンピシャで私がいたような機能不全家族

Jの証人家族の似ている点をわかりやすく表にしてくれています。

 

さらにこの段落。

私は「親を縁を切ることについてブログに書こうとすると胃が痛くなるし体調も悪くなる」と書きましたが、ゆーじさんのサイトにその現象をわかりやすく説明してくれている箇所がありました。

引用:

 

問題を正面から解決しようと思っても人の心にはそれぞれ限度があって、問題を正面から認識しようとすると頭痛や吐き気や心臓の動悸や腹痛の症状が出たり、自分の潜在意識が自分の心を守るために過去の記憶を飛ばすので正しく問題を認識できないという場合もあります。

 

 

まとめ

 

機能不全家族に育った人は、自分がかかえる問題を一般化できず、それがその人の回復を遅れさせているのではないでしょうか。

 

私もぜんぜんマインドコントロールから自由になれておらず、未だに心が苦しいのですが、ゆーじさんのサイトを読んで、やったらいいことが少し見えたかもしれません。

 

ゆーじさんはキリスト教や仏教などのことを勉強し、聖書も勉強し、Jの証人の主張が実際の聖書に書かれていることとはかけ離れていることを理解したそうです。

 

私はまだ自分が経験したことを相対化したり一般化するための知識がたりない。言葉を持っていない。そういうことだと思います。

 

最後に

ゆーじさんのご冥福をお祈りいたします

*1:父が言っていることは常に理解不能なので、言っていたことの全貌は不明です。思考回路が理解できない人の言葉って、再現不能なんです。私の文章力では無理です。クヤシイです

*2:自閉症スペクトラムなどかもしれないと勝手におもっていますが詳細は不明