Jの証人の勧誘 薄汚い大人のワタシ編

寝込んでいて、人間と2週間くらいしゃべらないでいたんですが

「今宗教の勧誘がきたら、入信してしまいそうだ」

と弱気になっていました。

 

私に宗教団体に属することなど

つとまるわけがありません。

けど心が弱くなると身の丈に合わない希望を

抱くようになるのです。

 

なにかにすがりたい。

宗教に入信すれば楽になるのではないか、と。

 

先日書いた「誰かに全肯定してもらいたい」欲

が私にはあります。

それをこの瞬間

空想上の宗教に求めてしまいました。

 

そんなときピンポンがなったんですよ。

宅急便を待っていたので、判子を手に勢いよくドアをあけたら

ご婦人が立っておられました。

 

「こんにちは、Jの証人なんですけど~」

花柄花柄したお召し物を着たそのご婦人はそう仰いました。

 

覗き穴から確認せずにドアを開けたことを

後悔する自分がいました。

 

「結構です」

考えるより早く、

私の口からはよどみなく拒否の言葉が出てきました。

さっきまで宗教に入信することを検討していたことも棚に上げ、

かなりのスピードでドアを閉めながら。

 

「冊子があるので差し上げます~」

という彼女の声がドア越しに聞こえてきましたが

「だいじょうぶです」

とさらにドアを閉めながら冷酷に言い放ち

ガチャリ・ガチャリと鍵とチェーンをかけました。

 

私の行動は自分の心の冷たさと

ドアに来られた方への全否定を

はっきりと映し出すものでした。

 

こんな私が

なにものにも全肯定されないのも

当然でございます。

 

Jの証人の方々がそれ以上深追いしてこなかったことに

 ほっとした自分がいましたが

自分より年上のご婦人の眼前でぴしゃりとドアを

閉めることの後味の悪さたるや。

 

私は罪悪感にかられました。

 

わたしはアルコール依存症の両親をもつ

機能不全家庭に育ったACですからね。

罪悪感にかられやすいんですよ。

 

罪悪感を抱いた理由には、

勧誘が悪質じゃなかったこともあります。 

「Jの証人です」と正面から

堂々と名乗っては拒否されることも多いことでしょう。

 

むかし

コンサートに行こうと言われて友人についって言ったら

宗教の勧誘だったことがありました。

少し前は「手相の勉強してるんです」と

よく声をかけれれました。

 

勧誘の基本は自分の正体を隠し

「これは勧誘じゃないんです!

知ってもらいたいだけなんです!」

と言うことのはずだけど

今回はそういったことは何も言われませんでした

(言われる前にドアを閉めてしまったのも

ありますが)。

 

 

あまりに冷たくドアをしめてしまったことに

罪悪感にかられて「Jの証人」で

いろいろ検索して『昼寝するぶた』というサイトに辿り着けたのは収穫でした。