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ハーフ顔の家族の中、母だけが【ド日本人顔】に生まれた

    

ハーフっぽい顔の人を見ると懐かしい気持ちになる。

祖母と叔母2人を思い出す。

3人とも飴玉がはめ込んであるような透き通った瞳をしていた。


構成員全員がハーフ顔の家族に私の母だけが【ド日本人顔】に生まれた。

「そのせいでオカーサンは色黒ドブスとして家族にいじめられたのよ」

恨みの燃えさかる目で、母は幼い私にそう語った。

その瞳は一切透き通ってはいない。

 

私は思う。


そのせいでオカーサン、こんな性格になっちゃったのかナァ。

 

姉はフランス人形、妹もフランス人形。

そんな2人に挟まれた母は泥人形。

 

一番残酷な組み合わせではないだろうか。

 

泥人形はフランス人形の美しさを引き立てる。

フランス人形は泥人形のみじめさを加速させる。

母は自分にはかませ犬としての存在意義しかないと

かんじていたのかもしれない。

 

色がまっっっ白な姉・妹・母親に囲まれた【ド日本人色】の母は、

自身の子育てにも自分の肌色コンプレックスをきっちり反映させ、

幼い私に対して「アンタは色黒……色黒……」と

呪文のように唱えつづけた。


幸い美人の姉妹のいなかった私に肌色に対するコンプレックスはないが

成長しても未だに自分が色黒だという固定観念が抜けない。

 

桐野夏生さんの『グロテスク』にも妹が美人で

性格が歪んでしまった女性が描かれるけど、

本当にあることだよねぇ、と思います。


容姿の美しさって、周りを幸せにもすれば

妬みやコンプレックスや恨みや

いろんな汚い感情も搔き立てるし、世代間にも連鎖するし、

やっかいなものでもありますよね。

 

でも生まれつきの美しさなんて一瞬ですよね。


私が覚えている限り、祖母も叔母2人も、

ちょっと色が白いだけの普通のおばあちゃん・おばさんだった。

けど母にとってはいつまでも3人は美しいままだったんだろう。

 

ちなみに母は中年以降ハンパなく太って

【ド日本人】とか関係なく自ら自分を醜くしてしまった。

 

理想論ではあるけれど、美人ハーフ顔家族に【ド日本人顔】として

生まれてしまったことよりも、そのほうが悲劇だと思う。

自戒を込めて。

 

ちなみに両親では父のほうが「変人」です。

ブログやツイッターに母のほうがよく登場するのは、

まだ彼女のほうが分析可能だから。


父は「変人」すぎて私では言語化も分析もできない。