アル中の言うことは信じちゃいけない

20年前、

歯グキは時差ボケに苦しんでいたーー

 

歯グキ:ううっ……眠れなくて苦しいよぉ。

 もう一週間も眠れないよぅ。しくしく。

 

父:なんだお前は……日ごろからだらしない生活だから
 時差ボケなんかになるんだ!
 俺を見ろ!俺はすごいから、時差ボケにならない!

 

歯グキ:ええっ……時差ボケにならないなんて!
 ……どうやればいいの?

 

父:ふん、愚かなお前に教えてやろう……。
 これを飲むんだ!バァァアアアアーーーンン!

ーー出てきたのは、ワンカップ酒、4個パック‼

 

父:これを寝る前に飲めば、すぐ眠れる!
 時差ボケで眠れないなんてことはない!

 まあお前は子供だから飲めないけどな!
 どうだすごいだろう!

 

歯グキ:えっ、えええええ!
 すっげえ!いいなぁ!大人はいいなぁ!

 

☆☆☆ ☆☆☆

 

20年後、
成長した歯グキは鬱で眠れず、
精神科にかかっていたーー

 

歯グキ:眠れないときは、少しアルコールを
 飲んででも、寝たほうがいいんでしょうかねぇ?

 

ドクター:ええっ!それはダメです。
 アルコールは、脳を不安定にします。
 鬱による悲しい気持ちや怒りが、より大きくなってしまう。

 アルコールには
 興奮する作用もあるから、

 眠れるのは最初のうちだけで、
 そのうち眠れなくなりますよ……。

 それにアルコールは、飲む量も調整できないでしょう。
 不眠には、処方された薬で対処するのがいいと思いますよ。

 

歯グキ:ええっ、えっ、そっ、そーーーですよねぇ!
 (おのれ……アル中クソ親父の言ってたことに
  無意識に影響されていた……
  危うく鬱を悪化させるところだった……
  ろくでもないなあの親父……)

 

☆☆☆ ☆☆☆

 

なんらかの薬物(アルコール含む)に

依存している人の言うことは、
たとえその人が大人であっても、
親であっても、
素直に信じちゃいけないよ☆

という教訓でした。