子宮摘出をしたら女でなくなるの?
子宮摘出後、性生活はどうなるの?
女性を女性たらしめているのは何?
女性が自分の思う性生活を実現するには?
私は上記をテーマにしたコラムをネットで連載していました。
messy での連載『子宮にちんぽが届くまで~摘出前後のセックス~ 』です。
「子宮を取ったからといって、女性じゃなくなるわけじゃないし、性生活にも支障はない。病気の治療のために子宮摘出を検討している女性は安心してほしい。」
このメッセージをより多くの人たちに届けるため、私たちはコラムを一冊の同人誌にまとめようと考えました。
なかなかメディアで語られることのないこのメッセージを、日本中の人たちに届けたい。それが私たちの想いです。
しかし我々にはお金がない。そこで製作費をクラウドファンディングで募ることにしました。
しかしこの企画は、参加を申請したクラウドファンディング企業により却下されてしまいました。理由は「わいせつ」だから、「青少年の性的感情を著しく刺激する可能性があるから」だそうです。
■クラウドファンディング
私はクラウドファンディングは新時代を象徴する素晴らしいものだと思っていました。分断をなくし、友愛・平和・平等を尊ぶ社会を実現する画期的な手法だ、と。
私たちの想いが「わいせつ」とラベリングされ、言葉にできないほど、悲しいです。
今までクラウドファンディングというものは、昔よりも格差や差別の少ない世の中を実現できる未来のツールだと思っていただけに、ショックが大きかった。
私のクラファンに対する思い、それはただの幻想だったのでしょうか?
■誰でもなる可能性がある子宮内膜症
子宮内膜症や子宮摘出手術は、年齢・性経験・出産の有無にかかわらず、どんな女性も経験する可能性がある病気であり、手術です。
それはあなたのお母さんかもしれない。妻、娘、姉や妹、友人かもしれない。あなたの愛する人の性別が女性ならば、誰しも可能性はあるのです。
もしあなたの大切な人が不安な様子で「こんど子宮摘出することになったんだ。」と相談してきたとします。
あなたはどうしますか?
「そんな「わいせつ」な話しするんじゃない!」
と言うのですか?
■「世の中」という概念に女性は含まれていない?
私は子宮内膜症や子宮摘出、そしてそれらに関連して自分の生活がどう変わるのか不安に思い、調べることのどこが「わいせつ」なのか、さっぱりわかりません。
「資金集めを民主化し、世界中の誰しもが声をあげられる世の中をつくる。」
私たちが利用しようとしたクラウドファンディング企業が掲げる理念です。
「誰しもが声をあげられる世の中」……。
この企業が考える「世の中」。そこには、男性しかいないのでしょうか?
この企業が考える「誰しも」に女性は含まれていないのでしょうか?
そんな疑問をかんじたできごとでした。
■polcaでご支援募集中です!
現在は、polcaというアプリでクラウドファンディングに挑戦中。
詳細はこちらから→
【告知】大和彩、同人誌制作費のご支援を募集中! - 大和彩_Aya Yamato
台風で日本中大変なときにお願いばかりで心苦しいのですが、もしよろしければ、拡散などご協力いただければ幸いです。
現時点(2018年9月4日)でこれだけご寄付していただけました!ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございます。心より感謝しております。
■恨んでません
ところで、私たちの企画を「わいせつ」とした企業さんを恨む気持ちはありません。なぜなら、そこは今使わせてもらっているpolcaの運営会社でもあるからです。
最後まで読んでくださってありがとうございます。