福祉って社会の善意と悪意をぎゅっと煮詰めたところだな。
最近そう思ったので少し説明させてください。
「就労継続支援B型」というものを利用しようと最近動いています。
「就労継続支援B型」の作業所に通って、作業をしよう。最近私はそう思い、ネットで近所の適当な作業所を見つけ、自分で話をつけました。体験利用に毎日通所するという段階を踏み、
「ここに通ってもよろしい」
と作業所の長(オサ)に許可を取りました。
そこで長に言われました。
「では受給者証を提出してください。」
この受給者とやらを獲得するのが大変面倒である、というのが本ブログの主旨です。
まず気になるのが「就労継続支援B型」とはなんぞや? という点なのですが、類似品に「就労移行支援」というサービスもあり、ネーミングの段階でややこしすぎて目がまわります。この数週間理解しようと努めた結果判明したが、要するに福祉サービスの一種らしいです。
生活保護で初めて福祉制度に触れてから10年近く経ちましたが、そんな福祉制度があることすら、初めて知った。
「就労継続支援B型」(この言葉を何度もタイピングするだけでうんざりしてくる)を利用ための「受給者」。これは生活保護で行った生活福祉課に相談するのかとおもいきや、それは別部署で申し込まないといけないとのこと。
ただでさえ目が回っているのでふらつきながら当該課に赴きます。
障害福祉課の職員さんが言った。
「就Bを利用したいといういうことですね」
私は思った
(就Bって略すのか。いいこと知った……。)
「就労継続支援B型」となんども口にするだけで体力を削られていた私はその日一番の収穫を得ました。
その課で「わたしがいま、こまっていること」職員さんに伝えないとなりません。いわば「私は福祉サービスを利用するしかないんです」というアピールが必要なわけですが
「なぜそんなプライベートなことを初対面の人に言わないといけないんだ?」
と疑問に思います。
いくら役所の職員さんとはいえ素人さんに「わたしのこまりごと」を言うのは健康上よろしくなからです。私は複雑性PTSDなので、トリガーに触れると「こまりごと」がいっきに「電車のホームへダイブ」になりかねないので、日常生活で様々工夫しています。福祉課の窓口での自己申告はそんな日常の細々した努力と忍耐の末になんとか獲得した精神バランスをイッキに粉砕する破壊力をもちかねません。
とはいえ、ここでくじけては話がすすまないので、突発的に自殺してしまわない程度にプライバシー情報を開示し、書類にハンコを押したりという通常の工程をあれこれ行い晴れて就B利用の申し込みが完了しましたとさ……
......であればまだ、よかった。
なんとそこから別の事業所にアポを取って私が就Bを利用するための「利用計画」をたててもらわないといけないのだという。
「利用計画」もなにも、まず就Bのことを自分で調べ、作業所Aを見つけ、利用しようと考え、ナシをつけ、体験利用をこなし......などは全部私が決め、計画し、実行してきたことです。この段階で突然どこの馬の骨ともわからぬ人々がしゃしゃり出てきて「利用計画」を立てるとは、一体なぜ......?
なぜもなにも、そこに金が絡んでくるからでしょうが、突拍子もなさすぎて笑えてきます。
長くなるのでつづきます。