こんにちは、この一年ほど「就労移行」という福祉制度を利用して社会参加への道を探ってた大和彩です!
その制度を利用した私なりの感想を書かせてください。
この記事は
この記事は
・就労移行を利用しようかな? という人
・就労移行支援がどういうところか知りたい人
・病気だけど仕事がしたいと思っている人
・就労移行・就労継続支援を利用しているが合わない人
・障害手帳を持っている人
・仕事を探している人
※最後にちょっとだけ絵の練習と文具の紹介も!
上記のような方にこの記事は【反面教師的】に役に立つかもしれません。
なぜ【反面教師的】かというと、結論からいうと私は上手く利用できなかったから。
これから就労移行を利用しようという人はむしろこの記事は読まないほうがいいかもしれません。
就労移行とはなにか?
就労移行とは障害者手帳を持っていて仕事をみつけたい人が通える学校のようなところです。
「福祉」というお化粧が施されているとはいえ、民間の企業がやっている事業です。
行政から補助金を得て運営されています。
これから利用する方は、就労移行とはあくまでも
「ビジネスとして運営されている場所だ」
ということは頭の隅に入れておいたほうがいいかもしれません。
私の略歴
大学卒業後、社会人になりいろいろ*1ありました。
そして体調を崩しほぼ寝たきりの生活をおくっていました。
障害者手帳を取得、その後手術したものの、痛みで起き上がれない長い時期があり。
「今後どうすればいいだろう」
と途方にくれていました。
そんな時期に「就労移行」の制度を知ったのです。
「もっと早くこういう制度を利用していればよかった!」
と嬉しく思ったものでした。
就労移行と就労継続支援とは何か?
就労支援には就労移行と就労継続支援という2つのタイプがあります。
この一年のスパンで就労継続に一か所と就労移行に二か所通いました。
一か所目
一か所めに通ったところは就労継続支援のB型作業所と言われるところ。
障害者(私)が作業をして、一日200円の工賃がもらえる場所でした。
しかしそこのサービス管理者のいじめを我慢する日々。
私は子供時代に虐待を受けておりPTSDがあります。
毎日フラッシュバックやパニック発作が出るようになり、
「ここにいたら自分の病気が悪化するだけだな」
と考え、そこは辞めました。
後に辞めてから知りましたが、実はそこは地域でも悪名高い作業所だったそうで、計画支援相談員(ケアマネのような人)
「あそこには役所も困っている。スタッフも次々辞めていておすすめできない。あなたもやめてよかった」
と言われました。
二か所目
B型作業所には懲りたので今度は就労移行支援に通うことにしました。
就労移行支援は継続支援と違い、作業はしません。
その代わり、就労移行が提供するお教室のようなものに参加し「就職力」を高め、数か月後に自力で就職するーーといった趣旨でだいたいどこも運営されているようです。
二か所目ではいじめもなく平和に通って数か月、スタッフによりセクハラにあいました。
そのせいで持病のPTSDが悪化し入院するに至りました。
事業所と自治体に苦情を申し入れましたが以下がそれぞれの対応でした。
事業所「セクハラなんかじゃない。あなたが騒ぎすぎ。こちらの仕事の仕方を変えるつもりはない」
自治体「就労移行支援は民間が運営している事業所。自治体としてはなにもできない」
平たくいえば泣き寝入りです。
毎日フラッシュバックやパニック発作が出るようになり、
「ここにいたら自分の病気が悪化するだけだな」
と考え、そこは辞めました。
三か所目
また別の就労移行支援を探し通い始めました。
そこは管理者が素晴らしい女性でセクハラもなく安定して通えました。
すると知人がたまたまインターン先を紹介してくれました。
そのインターン先で気に入っていただき
「ぜひアルバイトに」
と誘われることに。
しかし私は不安でした。
この一年であまりにも環境が変わり精神的に落ち着きません。
アルバイトだってなにがあるかわかりません。
私「就労移行支援に通いつつ、週に何日かバイトして徐々に、ゆっくりしたペースで社会復帰できませんでしょうか」
と自治体にお願いしました。
自治体「就労移行はたとえアルバイトであっても働きながら利用できません」
とという返事でした。
そこでやむなく、清水の舞台から飛び降りる気持ちで就労移行を辞めました。
すべてはアルバイトをし、私がただの「障害者」から「働いてる障害者」へと社会復帰を果たすため!
それは、自治体も、計画支援相談員も、就労移行支援のスタッフも望んでいることーー!!
アルバイト
ーーそしてアルバイト開始3日目。
アルバイトを辞めている私がいました。
「何やっているんだよ!」
とお思いでしょう。
私もそう思います。
説明しましょう。
アルバイト先は実際には10から4時が勤務時間でした。
しかし実際は、毎日、終電まで一人で残業。
そんな生活で毎日フラッシュバックやパニック発作が出るようになりました。
医師も15年かかりつけの精神カウンセラーも
「仕事は入ってみないとわからない部分が多い。
そんな内情なら一刻も早くやめなさい。」
と意見が一致。
「ここにいたら自分の病気が悪化するだけだな」
と考え、辞めました。
しかし福祉は……
医療チームは私の病状を第一に考えた意見でしたが福祉陣営はそうではありませんでした。
事情を相談すると
就労移行支援のキャリアカウンセラー「社会人として一度引き受けた仕事。簡単にやめてはいけない」
と、私が辞めることに反対でした。
今後どうしたらいいだろうか、と相談した計画支援相談には
計画支援相談「この一年で3か所も事業所を代わりアルバイトも続かなかった。もうどこも紹介できない」
と言われてしまいました。
福祉関係者に平謝りしなければいけず、疲れ果ててしまいました。
今、精神的に疲弊しています。
まとめ
うまくいかなかった私の失敗例から何か得てもらえれば幸いです。
私が上手く利用できなかった要点を以下にまとめます:
- まず、いろんな事業所があり質は担保されていないこと。
そしてスタッフは福祉のプロでも医療のプロでもないことは頭の隅に入れておいても損はないかもしれません。 - 加えて素人考えですが、福祉は
「何人就労する人間が出たか?」
で自治体からの成績(つまりお金、補助金、Yen、Dinero)が決まるのではないでしょうか?
あくまでも個人が利用してみた範囲での感想ですが
「ともかく就労させること!」
を至上命題としていろんな大人たちが動いてように見受けました。
つまり利用者の方をむいたサービスというより自治体や本社のほうを向いて仕事がなされてる…… - 仕事を探してくれるわけじゃないのに、一回就職したら簡単に辞めさせてくれない。
仕事を実際に探すのは自分なのだから、なぜアレコレ文句言われるのか納得いきませんが…… - ゆっくりと社会復帰させてくれない。
就労移行支援を辞めるか、働くか、どっち!?
Do or Die!?
急に選ばないといけない。
かなり大きい環境の変化だし職場は入ってみないとわからないから、アルバイトと就労移行支援の併用が認められればいいなと思いました。
就労にもいろんなかたちがあるはず。
それをじっくり見極め、障害を持った個人それぞれに合った就労先につなげるために就労移行支援があるのかしら? という期待は、期待のままで終わるのでしょうか?
すべての就労移行支援事業所がこうだといいたいわけではありません。
この記事はあくまでも個人の感想であり、きっと就労移行支援などの福祉サービスを利用し、よりよい人生を切り開けた障害者も沢山いらっしゃると思います。
けれどもしも、福祉サービスを利用しながらも
「なんか合わない」
「頑張ってるのに上手くいかない」
という方がいらっしゃったら、
大丈夫、私もそうです!!!!!
↓本日のクロッキー(ルーミスp.164 模写)
描くのに使った「大人の鉛筆に、消しゴム。」
手が汚れないし消しゴムも着いてるしとても使いやすい!
精神的に辛いとき私は文具を見てると和むんですよね……。
*1:いろいろに関してはこの本に書いてあります