旦那がラブドールを隠し持っていて許せません ※フィクションです

※フィクションです!!

 

41歳の専業主婦です。先日、旦那がラブドールを隠し持っているのを見つけてしまいました。

 

 

タケオ、a.k.a.カルロス、こと、うちの旦那は、私と同い年の41歳の会社員です。旦那が勤めるのは零細企業のため、我が家の年収はあまり高くありませんが、私たち夫婦は子どもを授からなかったこともあり、私が専業主婦のままでも今までなんとか暮らせてきました。

 

先日、旦那が仕事に行っている日中、掃除をしようとクローゼットを開けました。そのクローゼットにはほとんど旦那のものしか入っていないので、私もたまにしか開けて見ないのですが、その日は奥のほうに見慣れない大きなキャリーケースが置いてありました。

 

旦那の携帯を見たりは絶対しない私ですが、この大きなキャリーケースを見たときは胸騒ぎがしました。ケース全体からまがまがしいオーラのようなものを感じたのです。

 

旦那の私物を勝手に開けて見ることに抵抗はありましたが、そのケースを少しだけ開けて中を見たところ「ひっ!」と叫び声が出てしまいました。

 

中には人間そっくりの等身大の人形が入っていたのです。人間そっくりで今にも動き出しそうに精巧にできたものでしたため、人形だとわかるまでに数秒かかったほどでした。

 

結局クローゼットからケースごと引っ張りだして人形をよく見て、触ってみて、おどろきました。人形の肌は透明感があってすべすべしていて、だけど適度に温かみのある質感といいますか、バービー人形のようなプラスチック感は一切ありません。皮膚の下の血管まで透けてみえるようで、人形とは思えないほど。今にも息をして動き出しそうなんです。

 

人形の顔はまるで10代の少女のようにあどけなく、女優の堀北真希さんのようです。

 

体つきも少女のように華奢です。それなのにバストはかなり大きく、おそらく100㎝くらいはありそうです。触ってみると、ほよほよと柔らかく、かつ、ずっしりとした重量感もあり本物のバストみたいです。いえ、本物よりも(少なくとも私のよりは)美しいバスト、というべきでしょう。

 

けど、そこが所詮作り物だなあ、とかんじました。体つきと顔が少女なのに胸は成熟しているだなんて、あざとすぎますよね。

 

最初は、「なんてよくできた人形なんだろう」と感心すらしていました。

 

しかし、フィギュアなどを集める趣味があるわけでもない旦那が、なぜ突然人形(しかも等身大!)を買ってきたのか、そしてなぜそれをクローゼットの奥深くに隠すようにしていたのかが腑に堕ちません。

 

そこで旦那が帰ってくるまでに彼のパソコンの閲覧履歴をチェックし、人形の販売サイトを突き止めました。等身大の人形は「ラブドール」というものであることを知りました。販売サイトにはうちにあるのと同じ堀北真希似の人形が載っていたので間違いありません。

 

ラブドールというものは、男性がみだらな行為をするために買うものであること、そしてその価格が安くても40万はすることなどをそのサイトから知り、今、私は怒りが収まりません。

 

まず、相手は人形であると分かっているのですが、同じ屋根の下に堀北真希がいて、夜な夜な旦那の性のお相手をしている……と考えるだけで鳥肌が立ちます。堀北真希には罪はありませんが、今にも彼女(人形)を包丁でめった刺しにしてやりたいくらいです。

 

さらに、堀北真希のお値段は、旦那の一カ月の給料よりも高いことにも怒りが抑えきれません。私は今までなんのために毎月乏しいお給料の中からやりくりしてきたのでしょう?おそらくカードのリボ払いで買ったと思われますが、利息は高いです。私が毎月安い食材を買うために何軒もスーパーをはしごしているのは堀北真希を買うための高い利息を払うためではないのです。許せません。

 

やはり私たち夫婦に子供がいないのがよくないのでしょうか?私が子供を産めなかったのがいけなかったのでしょうか。

 

子どもを授かれなくても、旦那と2人の家庭を守って幸せに暮らしていければと願い、毎日掃除や洗濯料理にとこの20年近く一生懸命尽くしてきました。けれども、いつの間にか中年のババアになってしまった私よりも、旦那にとっては、(堀北真希似でバスト100㎝とはいえ)ただの人形のほうが価値があるとでも言うのでしょうか!? 我慢なりません。

 

心の狭いこととは思いつつも、旦那も堀北真希も許せません。

 

もう何を信じればいいのかわかりません。怒りと悲しみで混乱し、ただただ情けない思いでいっぱいです。

 

私は旦那と今後どう接していけばいいでしょうか?どうかご助言いただければ幸いです。

 

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 ※私はむしろ自分用の観賞用にラブドールをお迎えしたいなと時々考えます。一体おいくらくらいなのか調べたことがある程度にはお迎えしたいです。が、価格面と部屋のスペース上の折り合いがつかずお迎えはできておりません。

 

※とはいえ、もし自分の旦那がガチ目的のラブドールを隠し持っていたら……と想像していたら「許せない!」「ラブドールと同じ屋根の下には絶対住みたくない!」「悲しい!」という気持ちが抑えきれなくなってしまい、自分でも驚きだったので、このエントリを書きました。旦那がラブドールを隠しもっていた41歳専業主婦になりきって書いたので、今も悲しくてたまりません。

 

※私は結婚してませんし旦那もいません。タケオa.k.a.カルロスはエア旦那(想像上の旦那)として存在します。