小林幸子さんの『さちさちにしてあげる♪』コミケ2014年

小林幸子さんコミケ参加

小林幸子さんが夏の同人誌即売会コミックマーケットコミケ)86」に参加、自らブースに立ってミニアルバム『さちさちにしてあげる♪』を手売りされたことがニュースになりましたね。

[小林幸子]コミケCD1500枚が2時間40分で完売 想像以上の熱気に“ラスボス”もびっくり | マイナビニュース

 

ボーカロイド曲のこと

さちさちにしてあげる♪』には『千本桜』など、ボーカロイド曲の
カバーが収録されているということで、ぜひ聞きたくなりました。


【4K画質】初音ミク 「千本桜」 PV 歌詞付 - YouTube

 

ボーカロイド(ボカロ)とは、シンセサイザーのソフトウェアで、
人の歌声を模した音が出せます。

割と安価で買えるため一般に普及しました。今では大勢の人が匿名で
ボカロによる歌をのせた楽曲を作り、それらを次々とネットで発表
しています。

ボカロ曲の中でも人気の高いものはCD化され、コンサートでヴ
ァーチャルアイドルに歌われ、何万人ものお客さんを集めています。

 

人間には歌うことが不可能な曲

で、人の歌声を模したものでも、実際には人間が歌うワケ
じゃないから、作曲家が曲のテンポをものすごく早くしたり、
マライヤ・キャリーよりも高い音を入れたりしても、
ボカロは難なく歌ってくれるワケです。

ボカロはどんな要求にも応えてくれる優秀な歌い手と
いうわけです。

作曲する際に、歌いやすさを考慮する必要がないから、ボカロ曲は
息継ぎをする場所がなく、音域も広い。
人間では絶対歌えないような曲が多いです。

 

ボカロ曲によってもたらされる快感

そういう「人間には歌うことが不可能な歌」というものを
一度ボカロで聞くと、ある種の快感があるんですよね。

人間には不可能な領域を、軽々と超えてくれるから。

「心拍数よりも早いテンポで、言葉が弾丸のように迫ってくる!
人間には普通歌えない高い音でも音程がぶれない!」
そういう歌を聞く快感。

バレエでいえば、シルヴィ・ギエムが軽々と足を180度
あげるのを見たときに感じる快感に似ているかもしれない
(ギエムは人間だけど)。

ここにボカロ曲の人気の理由があるのではないかと私は
思います。ボカロ曲は、今まで誰も聞いたことのない
歌を聞く経験を提供してくれるのです。

新しいソング・リスニング・
エクスペリエンスの
提供
ですね。

 

テンポが早くて音域が広い

長々と書いてしまいましたが、要するに、
ボカロ曲は
テンポが早くて音域が広い。
ということが言いたかったんです。

 

小林幸子さん

で、そんな「人間が歌うのは不可能でしょ?」と思われる曲を、
それはもう素晴らしく歌いあげてくれたのが、小林幸子さんだったわけです。

 

 

コミケでの小林さんCD完売のニュースを読んで上記のように
ツイートしたところ、リンクを送ってくださった方がいました。

ライブバージョンの小林幸子さんの千本桜です

→ http://t.co/N3KWnOdi2w

 

以下、この動画で小林幸子さんの『千本桜』を聞いた大和の感想です。

 

 

加えて、ちょっとタメてテンポをずらして歌ったり演歌的
こぶしを効かせた歌唱法、これはボカロにはできない!

人間にしか歌えない技法を駆使して、小林さんはボカロ曲を
歌っているのです。

 

 (↑のツイート最後のリンクからは『さちさちにしてあげる♪』
の他の収録曲のプレヴューも聞けます)

『さちさちにしてあげる♪』、一般で販売になったら
ぜひ入手したいな~!

 

結論

ボカロにしか歌えない歌、人間にしか歌えない歌、
それぞれに素晴らしさと感動がある。

 

 

関連リンク

歯グキ露出狂名義だったころmessyに寄稿したコラムです。
コラム内にいろんなボカロ曲へのリンクが貼ってあります。→

「現実ってなに? 命って? 魂って?」初音ミクを見て考えたこと - messy|メッシー