私には明日なんて もうないのでしょう
私には武器なんて もうないのでしょう
空が近い屋根によじ登り 今日を歌う
ひとつふたつ 消えて行く
足元の街灯
手加減のない 戦いと
弱音が秋の声
何を見て 誰を見て
その口は
綺麗な嘘ばかり 今日も言う
私には明日なんて もうないのでしょう
私には武器なんて もうないのでしょう
空が近い屋根によじ登り 今日を歌う
ぽつりぽつり 錆びついた
蛇口の泣き声
ペンキの褪せた ベンチには
見たくない 絵が見えた
その口は
気休めばかりを何故 今日も言う
あなたには私なんて いらないでしょう
私にはあなただけが 取り柄でしょう
綻びた夢を蹴り落とし 今日を眠る
私には明日なんて もうないのでしょう
私には武器なんて もうないのでしょう
空が近い屋根によじ登り 今日を歌う
今日を歌う
